この度、第22代全真言宗青年連盟理事長を拝命いたしました、真言宗豊山派仏教青年会の門屋昭譽と申します。思いもよらない大役を拝命し、身に余る光栄と重責を感じております。私のような浅学菲才の者がこの大役を果たせるのか、不安でいっぱいでございますが、就任する以上は、これまで多くの諸先輩方が築き上げてきた全真言宗青年連盟の伝統と歴史を重んじ、全真言宗青年連盟の発展に微力ながら貢献できるよう、精一杯努力する所存です。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
新しい時代への挑戦
現代社会の情勢は目まぐるしく変化しており、日々の生活を取り巻く環境も大きく変化しております。このような時代において、私たち真言宗青年僧侶は、真言宗の伝統を守りつつ、新しい時代に合わせた活動を展開していくことが求められています。近年の全真言宗青年連盟結集においては、完全オンラインでの開催や、アーカイブ視聴への挑戦など、これまでにないことへの挑戦をしてまいりました。
また、自然災害も多発しており、本年一月には能登半島地震も発災し、多くの被害が出ております。我々には、地域に根差した寺院として災害への対応力も求められていると感じております。SNSを活用した積極的な情報発信など、時代に合わせた活動を進めていく中で、真言宗青年僧侶の繋がりを強化していきたいと考えております。
真言宗としての祈り
新しいことへの挑戦と同時に、真言僧侶として常に人々の幸せと安寧を祈り、真言宗の発展に貢献していくことも肝心であります。私の任期中には、醐山青年連合会担当の第44回結集醍醐大会、智山青年連合会担当の第45回結集高尾山大会が予定されております。両結集ともに、“祈り”に軸を据えたテーマにて開催されることから、皆様とともに真言宗の祈りを捧げられる場になることと存じます。
私自身、全真言宗青年連盟執行部へは鈴木道盛理事長のもと事務局次長、須方審證理事長のもと事務局長を務めさせて頂き、計四年間執行部として活動してまいりました。
とくに、鈴木宏章理事長が広報委員長として携われた、真言宗豊山派 西新井大師総持寺様での真言宗十八本山お砂ふみでの経験は、私にとっての大きな財産になっております。同じく須方執行部においても、真言宗須磨寺派 大本山須磨寺様でのお砂ふみを企画致しましたが、コロナウィルス感染拡大直後ということもあり、残念ながら中止の判断を余儀なくされました。
これらの活動を経験する中で、全真言宗青年連盟は各会派の協力なくして運営が出来ないこと、会派の垣根を越えたまさに“オール真言”の力の偉大さを身に染みて感じております。私たち全真言宗青年連盟には無限の可能性があると信じて疑いません。
最後になりますが、あらためて皆様の全真言宗青年連盟へのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、就任の挨拶とさせて頂きます。